コンビニの数よりも、ずっと数が多い神社。なんと全国に80,000社以上もあるんです。
日本人にとってなじみの深い神社ですが、そもそも神社ってなんなのでしょう?
木や岩を神様と考えた日本人
よくよく考えたら神社ってなんだろう。初詣に行くところ?神様が住んでいる家?
でも九州にある大宰府天満宮に祀られてる菅原道真って人だよね?
神様じゃないじゃん!
なんて考えていると、神社のことが分からなくなってきませんか?
なので神社のはじまりから解説しますね。
神社と聞いて思い浮かべるのは、古めかしい木でできた建物(社殿)ではないでしょうか?
しかし大昔の神社は違いました。建物なんてなかったんですね。
四季折々の豊かな自然の中で暮らしていた古代の日本人は、大きな岩や巨大な木を見て、こう思いました。「ここに神様がおりてくるんだ!ここは神様の場所なんだ!特別な場所にしなければ!」
という事で巨岩や巨木がある周辺を神様の場所として大切にするようになりました。
神様にお願いや感謝をする時には祭場をいちいち作って、儀式やお祭りを行ってきたんですが、あるとき誰か思ったんでしょうね。
「儀式のたびにいちいち会場つくるの、めんどくさくない?」
というのは冗談です。大昔の日本人にとって神様という存在はとても大切なものでしたから、こんなことを考えたら大変なことです。ただ雨の日や、強風の日もあります。
なので建物があった方がいいだろう。ということで神社がつくられるようになりました。
なんでも神様にしてきた日本人
神社といえば神道。 神道といえばアミニズム。
アミニズムとは土着の精霊や自然を信仰する考え方です。つまりミミズだってオケラだって、人間や無機物にだって霊魂が宿るという考え方。
日本人は「自然や暮らしの中にある、ありとあらゆるモノを司る八百万(やおろず)の神様がいるんだ!」と信じてきたんですね。800万もの神様がいるわけですが、神社の数が多いのも納得がいきますね。
「ありがたい!なんかすごい!神々しい!」
と思ったものをなんでも神様にしてきた日本人。
神社という場所には、日本固有の神様だけじゃなく、岩や木やお茶碗やご先祖様、なかには怨霊だって祀られています。とても懐が深いと思いませんか?
まとめ
神社には、感謝の気持ちやお願いを神様に伝える場所という役割もあることから、
さまざまな祈願や初詣、結婚式といった年中行事でたくさんの人が訪れています。
日本人と神社の関係は、古代日本人が大きな岩や木を見て「神様がいるかもしれない」と考えたことからはじまり、なんでも神様にしてしまったアミニズム独特の懐の深さから、とても根強く暮らしの中に溶け込んで、私たちの暮らしになくてはならない存在になっています。