お参りの仕方

【神様も喜ぶお参りの仕方8選】神社の正しい参拝方法や意味・マナーとは

参拝・お参り作法

神社にいったときにどんな風にお参りすればいいの?と、とまどった記憶ってありませんか?

だって神社のお参りの仕方って学校では教えてくれないですからね。家族や友人に教えてもらうか、見よう見まねでやってみるしかありません。

 

私も高校受験を控えた中学3年生の時、合格祈願をするため私は友人と神社へ参拝に行きました。当時、参拝方法を知らなかった私は、一緒に行った友人に参拝方法を教えてもらいながら参拝したのです。

「2回手を叩いて…お辞儀して、はい!終わり!!」友人の言葉に、我に返った私。

実は、友人の真似をすることに必死のあまり、お願い事を神様に言っていなかったのです。

合格祈願したかった、と後悔したことを今でも覚えています。

 

私の後悔をみなさんに味わってほしくないので、今回は参拝の基本や作法についてていねいに分かりやすくご紹介していきます!参拝方法以外にも神社でもらえるものの意味やまつりかたなどをご紹介していきます!

 

これを読めば、参拝の基本はばっちりです!

神様も喜んで参拝がもっと楽しくなることでしょう!

 

学校では教えてくれない「神社のお参りのキホン」

授業開始です!

参拝の目的

そもそも参拝とは、神社や寺を訪れて拝むことをいいます。

本来は、神道や仏教の教えを説明してもらうことが目的ですが、現在では神様へ感謝を伝えたり、願い事や幸せを祈願したりするために訪れることが目的とされています。

 

目的をただしくかなえるためにも、参拝の方法を知ることはとても大事です。

では見ていきましょう

正しい参拝の仕方・作法などの基本を徹底解説

礼儀・礼節、作法を守るというは神様を敬うことにつながります。神様(あなた)のことを大事にしている、というメッセージを神様へ伝えます。

 

神社とは神様がいる場所、つまり「神様のおたく訪問」というワケです。人の家にいくのに、土足であがったり、自分勝手にちらかしたりは失礼にあたりますよね。

 

まずは、一般的な正しい参拝の仕方について紹介します。

参拝の作法というのは神社に到着したところからスタートしています。神社に到着したところから順番にみていきましょう。

お参りの仕方①鳥居をくぐる

神社へ到着したら、まず目にする鳥居。

鳥居は、神社の外と内を分ける意味があり、鳥居をくぐった先は神様の領域であるとされています。

まずは、神様へ挨拶の気持ちを込めて一礼し、鳥居をくぐりましょう。

鳥居や神門にある敷居は、踏まずにまたぎます。

お参りの仕方②参道を歩こう、歩くときの注意点

参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道です。

神様が通る道を、ズカズカと歩くことは避けたいところ。正中を避けて、左右に寄って歩くようにしましょう。

お参りの仕方③手水舎に立ち寄ることをお忘れなく!手水舎の作法

参拝する場所へ行く途中に、手水舎(てみずや)があります。

手水舎は「心身を清める場」という意味があるため、神様に挨拶する前に身だしなみを整えるという気持ちをこめて寄りましょう。

 

まずは、ハンカチやタオルを準備します。

右手でひしゃくを持ち、水を汲んで左手を洗いますが、洗った水が水盤(綺麗な水がたまっているところ)に入らないよう気をつけてください。

 

また、ひしゃくに汲む水は、1つの動作ごとに1/3程度がよいでしょう。

左手を洗ったら、ひしゃくを左手に持ち替えて右手を洗います。

右手を洗ったら、再びひしゃくを右手に持ち替えて、左の手のひらに水を受け、口をすすいでください。

ひしゃくに、直接口をつけないように注意しましょう。

また、水をすすぐ時はひざをかがめて、左手で口元を隠すことがマナーです。

 

最後は、ひしゃくに残った水が持ち手に流れるよう、ひしゃくを立てて洗い、もとの場所へ伏せて戻しましょう。

お参りの仕方④拝殿に到着、お賽銭を入れよう

ここでやっと、神様に会えます。参拝の前にお賽銭を入れます。

お賽銭は神様に日頃の感謝を伝えるため、お米や布などをお供えしたことが始まりとされ、いつしかお金をお供えするようになったのです。

 

また、お賽銭を投げて入れることで穢れを祓い、身を清めるという意味もあります。

心を込めて、丁寧に投げ入れるとよいでしょう。

 

神様に感謝の気持ちを込めることが1番大切とされているため、金額は自由です。

縁起のいい語呂を合わせた金額を入れるという人が、ほとんどでしょう。

もちろん、私もその1人です。いつも「十分ご縁がありますように」という気持ちを込めて15円入れています。

 

ただし10円玉は「遠縁(10円)=ご縁を遠ざける」という意味があるため、避けた方がよいとされています。

 

縁起がいい語呂を、以下にまとめたのでぜひ、次回参拝する時の参考にしてください。

5円:ご縁がありますように

15円:十分ご縁がありますように

25円:二重にご縁がありますように

35円:再三ご縁がありますように

105円:十分にご縁がありますように

115円:いいご縁がありますように

485円:四方八方からご縁がありますように

他にも、縁起がいいとされる語呂がたくさんあります。

素敵な語呂を考えて、投げ入れるのも楽しみの1つですね。

お参りの仕方⑤二礼二拍手一礼

神様にお願いごとを伝えましょう。

現在、参拝の基本は「二礼二拍手一礼」といわれています。

※ただしまれに神社によっては拍手の回数が違うところもあるため、神社のやり方に合わせるとよいでしょう。

  1. 姿勢を正して、2回深いお辞儀をする
  2. 胸の高さで、手をあわせる。この時、右手を少しずらして2回手を打つ
  3. 手をあわせ、心をこめて願い事を伝える
  4. 感謝の気持ちをこめて、1回深いお辞儀をする

帰る時も正中を避けて左右を歩き、鳥居や神門をくぐったら再度、一礼します。

以上が、一般的な参拝の作法です。

 

とお参りの作法をご紹介していきましたが神社へ参拝する時の作法に決まりがないとも言われます。なぜなら、神様への感謝の気持ちの表し方は人それぞれだからです。

作法を大切にすることはとても大事なことですが1番大切なことは、心をこめて参拝することということを忘れないようにしてください。

参拝のマナー・タブー

参拝の服装

参拝の服装は基本的に自由ですが、露出の多い服装やだらしない服装は好ましくありません。

 

 

だらしない服装でお願いごとをされても、聞いてあげたいという気持ちになりませんよね。

目上の人に会いに行くような服を意識し、なるべくシンプルな服装を心がけるとよいでしょう。

帽子をかぶる

喫煙・飲食

こういったことに気をつけて神社をお参りしましょう

さぁ次はお参り以外の神社参拝の作法についてご紹介していきます。

【お守り】お守りの意味・有効期限、捨て方

お守りとは、神様の力をお札に宿したものを携帯できるようにしたものです。つまり「小さなお札」なのです。

 

神様の力を閉じ込めるという意味で、お守りの上部が紐で結ばれています。

 

お守りは、常に身につけて持ち歩くようにするとよいでしょう。

持ち歩くことが難しい場合は、目につく明るい場所か高い位置がよいとされています。

 

お守りには神様が宿っているため、丁寧に扱うことを心がけてくださいね。

また、興味本位でお守りの中身を開けてはいけません。

子どもの頃、お守りの中身を開けて中に入っていたものを母に見せたら「バチ当たり!」と、とても怒られたことを今でも覚えています。

 

神様は穢れのない清らかなものを好むため、中身を見ることは信仰心の薄れであり、効果がなくなる原因です。

 

一般的に、お守りの期限は1年といわれています。1年経ったお守りは、年末に神社へ納め、お焚き上げに行くとよいでしょう。

 

もちろん、願いが叶うまで身につけたいと思っているのであれば、1年経っても身につけてかまいません。

 

願いが叶ったら、神様へ感謝の気持ちをこめて神社へ納めに行きましょう。

ちなみに、お守りは神様の分身であることの表れから「1体」と数えます。

【おふだ】護符って?お守りとの違い

護符とは、護る札と書くことから病気やケガ、災害などから護るお札のこと。陰陽師で有名な陰陽道が起源とされています。

 

わかりやすくいうと、将来自分の身の回りで起きる厄などを呪力が宿ったお札を身につけることで回避するというものです。

そして、護符などすべてひっくるめたものをお札といいます。

 

白い紙が貼ってある木の板のようなものが、護符です。

神棚がある家であれば、飾られているのがほとんどでしょう。

 

護符は、あなた1人だけの願いを叶えるために作られたあなただけのものです。

しかし、お守りはすべての人のために作られたものをいいます。

 

護符やお札を家に飾ることで、家全体を守る役割もあるのです。

神棚に飾るのが最もよいとされていますが、神棚が自宅にない場合は南向きか東向きの目線より高いところに飾るとよいでしょう。

 

また、護符を持っていることを他人に話したり、見せびらかしたりすることはあまりよくありません。

 

護符やお札の効果がなくなる原因となり、場合によっては、あなたが厄に見舞われる可能性もあります。丁寧に、大切に扱うことを心がけてくださいね。

【絵馬】絵馬の意味と書き方

絵馬とは、何かをお願いをする時や願いがかなったお礼として、神社に納めるものをいい

神様の乗り物である生きた馬を、神様へ差し出したことが絵馬のはじまりです。

 

神様は、神馬(しんめ)という馬に乗って人間界へやってくると考えられ、神事には生きた白い馬を差し出していたといわれています。

 

確かに、絵馬に描かれている馬は白いイメージがありますよね。

生きた馬から、木や土で作られた馬の像へ。そして、木の板に書かれた馬の絵へ変わっていきます。生きた馬だと高いし、負担が大きい、神社もお世話するためにはいろいろ大変、ということで生きた馬から絵馬にかわっていったようです。

 

基本的に絵馬は、表側が絵で裏側に願い事を書くようになっているのです。

書き方にはとくに決まりがないため、縦書きでも横書きでもよいとされています。

「○○できますように」や「叶いますように」といった書き方が一般的です。

他にも「○○する!」や「○○になる!」といった断定した書き方も、意思の強さが感じられるためよいでしょう。

誰の願い事か神様に知ってもらうため、フルネームや住所を書くのがよいとされます。

しかし、誰が見るかわからない絵馬にフルネームや住所を書くのは抵抗がありますよね。

 

そのため、住所は都道府県を記入し、名前はイニシャルでもいいと言われています。

また、絵馬は願い事が見えるようにかけておくのが作法です。

願いが叶ったら、遅くても1年以内にお礼参りをするとよいでしょう。

【破魔矢】破魔矢とは?飾り方

破魔矢(はまや)とは、縁起を祝うための矢のことをいいます。

正月の縁起物として、神社などで受け取るイメージですが男の子の初正月や初節句に送ったり、家を建てる時の棟上式に立てる風習もあるのです。

 

不幸や災いなど「魔」を破って一年間幸せに過ごせますようにという願いや、一年間の好機を射止められますようにという意味がこめられています。

一般的に、破魔矢を飾る場所は神棚や玄関、リビングなどです。

破魔矢の先は、どの方向にむけてもよいとされていますが、注意するべき点は、破魔矢に上下があるということです。なるべく高い位置に飾り、矢の先を天に向けないようにしましょう。羽がついている方が上になるため、羽が上になるように飾りましょう。

 

破魔矢の効力は1年間といわれているので、1年経ったら神社へ納めに行き新しい破魔矢を受け取るのがよいとされています。

【おみくじ】おみくじは結んだほうがいい?順位は?

おみくじとは、神様の意思を聞くことができるものです。

おみくじが生まれたのは、平安時代といわれています。

国の行方や方向性を決めるため、神様の意思を占うという意味でくじをひいていたのがはじまりです。

おみくじを引く場合は、占いたいことを頭に浮かべながら引くのがよいでしょう。

悩みや、占いたいことがない場合は「私に何か言葉をください」とお願いします。

 

ほとんどのおみくじは、最初に和歌や漢詩がのっています。神様からのお告げということで、最も大事な部分だからです。

 

また、おみくじの順位は

大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶>大凶

という順番で運勢の良さが変わります。

文章が大切とされているため、運勢が悪くてもあまり落ち込まなくてもよいでしょう。

おみくじは、一般的には神社にある木の枝に結びます。木のみなぎる生命力にあやかり、願い事がしっかりと結ばれますようにという願いを込めるためです。

 

おみくじは、自分にとって悪いことが書かれていた場合は木の枝に結ぶことが多いですが、結果が悪くてもよくても持ち帰ってよいといわれています。

引いたおみくじをじっくりと読み、失敗しないように注意するためにも持って帰ることをおすすめする神社もあるそうです。

まとめ

初詣は、毎年欠かさずに神社へ行くという人も多いでしょう。

見よう見まねでやっていた作法も、自身が理解することでスムーズに参拝でき神様へ感謝の気持ちも増すことでしょう。そして正しい参拝方法できっと神様もよろこんでくれるはずです。

またおみくじやお守りなどの基本を知ることで、参拝をしたあとの楽しみも増えます。

ぜひ、この記事を参考にして神社めぐりを楽しんでくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。