神社のキホン

【まるわかり】注連縄(しめなわ)・しめ飾りの意味や種類・作り方

神社ならではのものとして「注連縄(しめなわ)」があります。

「しめさば」は知っているけど「しめ縄は知らねぇ!」

って思う人もいるかもしれませんが神社の鳥居や拝殿、神棚をよく見ると縄が張っていることがあります。それが注連縄です。

 

ひとくちに注連縄といってもいくつか種類があり、そのルーツには面白いエピソードがあることがわかりました。

 

今回は注連縄(しめなわ)の意味や種類、注連縄の作り方について紹介していきます!

 

縄に込められた神様と神社の不思議な世界を覗いていきましょう~

 

レッツしめ縄!(なんじゃそりゃ)

 

注連縄(しめなわ)の意味は?

 

 

注連縄(しめなわ)の意味は「神様がいる場所」「聖域(神域)」「お祭りをする場所」など、きれいで清けつな場所を示す目的で使われるのが、注連縄(しめなわ)です。

 

ここからは神さまの場所じゃ!」と神様の境界線や存在する場所をしっかり表現するためのものなのですね。

 

その語源は「占める」にあるといわれています。 ある場所を占めているという標識です。 そのため古くは「標」と表されていたこともあります。

 

では、しめ縄のルーツを見ていきましょう!

 

注連縄(しめなわ)の起源

 

神話の中に登場する尻久米縄(しりくめなわ)が注連縄のルーツとされる記述があります。

 

この尻久米縄(しりくめなわ)がなんなのかというと、古事記のなかに登場する有名なエピソードに登場してきます。

 

アマテラスがスサノオの振る舞いに怒って天岩戸に隠れてしまったことは古事記のなかで有名なエピソードの一つに数えられます。

八百万の神々が多くの努力をして、なんとか アマテラスを岩戸から出させた際、再びアマテラスが岩戸に入らぬようにと、縄をゆって岩戸の前に渡したのです。
これが尻久米縄(しりくめなわ)です。

ただ、あまりに急いで縄をわたしたので、縄尻を断つ時間がなく、それを込めたままに
なってしまったといういわれがあります。このときの尻久米縄が、注連縄のルーツと いう説があります。

 

もっと印象的な説としては、2匹の蛇がからまった姿が原型というのがあります。ただし、注連縄は、通常3本の縄をゆって作りますので、厳密には少しことなるかもしれません。
ただ蛇の生命力や脱皮による再生、2匹の蛇が交尾する様子で子宝を意味するなどの象徴として蛇から注連縄が連想された可能性も考えられています。

 

しめ縄にはいくつか代表的なカタチが存在します。次ではその種類についてご紹介していきます。

 

注連縄(しめなわ)の種類

 

注連縄の形はさまざまで、一般的にはご神木など神社の各所に締める前垂注連(まえだれじめ)、 拝殿などの前にかけられる大根注連(だいこんじめ)牛蒡注連(ごぼうじめ)などがあります。また、前垂注連は地鎮祭など臨時の祭りなどにも用いられます。

 

私がかつて訪問した神社の中からしめ縄をご紹介していきたいと思います。

こちらが前垂注連(まえだれじめ)

大根注連(だいこんじめ)、縄の中心が太く表現しています。

こちらが牛蒡注連(ごぼうじめ)、右が太く、左方向にいくにしたがって細くなっていくのがわかるかと思います。

ちなみに、その大きさに圧倒される出雲大社神楽殿の注連縄は、重さ5トンのジャンボ注連縄で圧倒されます。

 

 

注連(しめ)縄としめ飾りの違い

皆さんがよく耳にすることばで「しめ飾り」があります。よく混同しがちですがしめ縄としめ飾りは別ものです。しめ飾りはいわば注連縄の派生商品のようなもので、お正月飾りの一種です。

しめ飾りはしめ縄に清廉潔白の裏白の葉や、子宝に恵まれることを祈願して飾りを付けた、お正月の縁起物の一種です。

注連縄の作り方

神社しめ縄を作る時には「真菰(マコモ)」や「麻(あさ)」で作ることが多いようですが、一般的には手に入りやすい稲ワラで作ることが多いようです。

まず稲ワラを水を入れた霧吹きで湿らせて、稲ワラ30本の束を3つ作ります。

それを木槌などの叩きやすい棒状のもので叩いて、やわらかくします。

3つの束のうち2つの元を結合わせ、それぞれの稲ワラを右巻きで巻きます。

2つの右巻きの束ができあがったら今度はその2つの束を左巻きに編み上げます。

それが出来上がったら3つ目の束の根本を結って、2つの束とあわせて再度、左巻きに編み上げます。

最後に3つの束の先端を結合わせ、余計な部分をハサミなどで切り落せば完成です。

You Tubeなどで作成方法を動画で紹介しているものがありますので、そういったものを参考にするといいかもしれません。

自分で作るこだわりがなければしめ縄を通販で購入するのもおすすめ

もっと手軽に注連縄を手に入れたい場合はネット通販でもたくさん販売されているので、そういったものを購入するのもおすすめです。

価格も1,000円~3,000円程度のものが多くありますので、材料を集めて、自分で作る手間と時間を考えたら個人的には総合的なコストパフォマンスでは十分メリットがあると思います。

価格や口コミなどを参考にしつつ、お気に入りの注連縄を見つけてみてください。

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まとめ

以上、あなたの知らない注連縄の世界をご紹介させていただきました!

最後にこの記事のまとめですが

注連縄(しめなわ)についてのまとめ

・注連縄(しめなわ) の意味は「神様がいる場所」で清けつな場所

・起源は古事記に登場する天岩戸エピソード、また蛇から派生した説もある。

・代表的な注連縄の種類は前垂注連(まえだれじめ)、 拝殿などの前にかけられる大根注連(だいこんじめ)や 牛蒡注連(ごぼうじめ)などがある

・しめ飾りは注連縄の派生商品でお正月の縁起物

注連縄は自分で作ることもできる

・こだわりがなければ通販もお得

ぜひ日本各地の神社でその神社ならではの注連縄を見つけてみてください!

それではまた別の記事でお会いしましょう~!