お祭りになると必ず登場するのがお神輿(みこし)や山車(だし)ですよね。
最近は少子高齢化の影響で神社の中で眠ったままになっている地域も増えてきましたが、夏祭りや秋祭りには欠かせないものです。
欠かせないものだけど、お神輿や山車にはどんな意味があるか知っていますか?
その知識が欠けているよりも知っていた方が、もっとお祭りを楽しめると思うので解説していきますね!
お神輿と山車の違い
一番分かりやすいお神輿と山車の違いは「乗れる・乗れない」の違いでしょう。
お神輿・・・乗れない
山車・・・乗れる
なぜお神輿には人が乗れなくて、山車には乗ってもOKなのでしょうか。
お神輿と山車の意味
お神輿ってなに?お神輿の意味
お神輿は神様の乗り物です。
お祭りのときには「御霊(みたま)うつし」といって、神社にいる神様をお神輿に移す儀式を行います。
そしてお神輿に乗った神様が、町や村を訪れることで穢れを払うと考えられているんです。
会社の社長さんの高級車の上に立ってはいけないように、神様の神聖な乗り物であるお神輿にも同様に乗ることは許されないんですね。
山車ってなに?山車の意味
山車は「神様は山頂にある木や岩に降臨(こうりん)する」という考えに基づいて、山そのものを真似してつくられました。
山車の目的は神様に来てもらうことです。
山車には神様が降臨する目印になるように様々な飾り付けがされ、出囃子などを演奏して神様をおもてなししているんですね。
山車にはお神輿と違っていろいろな呼び方があるのも特徴です。
だんじり・山鉾(やまほこ)・山笠(やまかさ)など地域によって呼び方が変わりますが、すべて「山車」と同じと考えてOKです。
まとめ
- 「お神輿」・・・かつぎ棒が付いていて、人がかつぐもの。神様の乗り物なので人は乗れない。
- 「山車」・・・人が引っ張る、山の形を真似した台車。神様に来てもらうために人が乗っておもてなしをする。
お祭りでお神輿や山車を見かけたら、このことを思い出してくださいね。
見ている風景が少しだけ変わるかもしれませんよ。
お祭りの意味や由来についてはこちらもよんでみてください