神社のキホン

神主とは・巫女とは?宮司とは?資格が必要?仕事内容や違いを解説

神社へ行くと、必ず見かける神主と巫女。神主と巫女の違いについて、疑問に思ったことはありませんか?

以前、求人サイトを見ていたら「巫女募集!未経験者も大歓迎!!」とポップな文面で載っていて、思わず二度見した経験があります。神社で働くには、いろいろな経験を積む必要があると思っていたからです。

 

それなのに「ラーメン屋で働きませんか!?」みたいなノリで求人が載っているのだから「神社は誰でも働けるのか?」「神主と巫女の違いは何だろう?」と、色々な疑問が浮かび、調べてみました。

調べたところ神主と巫女の違いは、資格が必要か必要でないかです。神主になるためには、神職養成学校へ通って資格を取らなければいけません。しかし、巫女は資格はいらないため、誰でもなれるということがわかりました。

この記事では、神主と巫女の違いについて紹介しています。それぞれの仕事内容や役割を知ることで「神主と巫女」という存在の大切さを理解できるでしょう。

神主と巫女の違い、資格は必要?

神主と巫女の違いは、資格が必要か必要でないかです。

なぜなら、巫女は資格がなくてもなることができます。しかし、神主になるためには神職養成学校へ通い、試験に合格して資格を取る必要があるのです。

神主の資格にはレベルがあり、上から順に浄階(じょうかい)」「明階(めいかい)」「正階(せいかい)」「権正階(ごんせいかい)」「直階(ちょっかい)の5つです。

同じ資格でもレベルが違う。運転免許証であればゴールド・ブルー・グリーン免許のような感じですね。

 

神職養成学校へ通うことで、ある程度の位の資格までは取れます。しかし、浄階になるためには、神社で一定の期間、修業することが必要です。

ドラクエで言うとベギラマはレベルをあげれば覚えることができるけど、ギガデインは勇者の資格がないと覚えられない、みたいな感じですかね(違)

神主とは?宮司との違いは?

神主は神様のそばで、神様のため尽くす人のことをいいます。女性もなれます。神主と聞くと、神社の中で偉い人というイメージがありますよね。しかし、神社で1番偉い人のことを「宮司(ぐうじ)と呼びます。

多くの人が、神社に仕えている人のことを神主と呼んでいますが、実は、神主とは神様のために尽くす人たちのことを一括りにしているようなものです。

神社に仕えている人は、上から順に「宮司(ぐうじ)」「権宮司(ごんぐうじ)」「禰宜(ねぎ)」「権禰宜(ごんねぎ)」という役職がついています。

 

大きな神社の宮司・権宮司(ごんぐうじ)になるためには「明階(めいかい)」の階位、一般神社の宮司には「権正階」(ごんせいかい)の階位、一般神社の禰宜には「直階(ちょっかい)」の階位が必要となります。

役職を会社で表すと宮司は社長、権宮司は副社長、禰宜は課長、権禰宜は平社員あたりでしょう。宮司は必ず神社に1人置かれますが、他の役職は神社の規模によっていない場合もあります。

つまり、多くの人が呼ぶ神主とは、会社員と企業に勤めている人を一括りにして呼んでいるのと同じです。

巫女とは?

巫女というと、神主の手伝いをしている人というイメージですよね。巫女とは、神主の手助けをしたり、神事という神様へ感謝し、祈る行事で神楽を舞ったりする女性のことをいいます。ちなみに神楽とは、神様に捧げる歌や踊りのことを指します。

 

巫女は神主と違い、資格がいらないため誰でもなろうと思えばなれるのです。ただし、巫女は基本的に20代までという年齢制限があり、身だしなみや振る舞いには気をつける必要があります。

神様に仕える仕事をしているのに、バッサバサのつけまつげをつけていたり、あまりにも濃いメイクをしていたりする巫女さんがいたら、思わず二度見してしまいますよね。そのため、巫女はある程度身だしなみや振る舞いを気にしなければいけません。

 

神主と巫女には、資格が必要か必要でないかの違いがあります。仕事内容は、どのような違いがあるのでしょうか。次は、神主と巫女それぞれの仕事内容についてご紹介します。

 

神主と巫女のお祓いや掃除、それぞれの仕事内容を紹介

神主と巫女は、仕事内容に違いがあります。しかし、違いがあるといっても、そう大差はありません。

なぜなら、神主と巫女が仕える神社には、古くから人々を守り続けている神様がいるため、いつも神社の環境を綺麗に保つことが共通の仕事内容といえるからです。

私たちが気持ちよく神社で参拝できるのは、いつも神社の環境を綺麗にしてくれている神主と巫女のおかげともいえるでしょう。

また、神主や巫女は、神社に勤めているという表現を使いません。「神社でご奉仕する」といった表現を使うことが多いです。

 

確かに、神様がいる神聖な場所において「勤めている」という表現を使ってしまうと、神主や巫女もサラリーマンなんだ、と現実的な気持ちになってしまいます。

 

神様にお仕えするという意味を込めて、神主や巫女は神社でご奉仕するという表現を使った方がしっくりきますね。

神主の仕事内容

神主の主な仕事内容を、以下にまとめました。

・参拝に来た人の対応

・厄払いなどの祈祷

・お守りや破魔矢などの販売

・神社の清掃や修繕

神主は基本的に神社で仕事をすることが多いですが、お祓いや家を建てる時に安心安全に暮らしていけるよう願う地鎮祭などの依頼があれば、現地に行って儀式を行うこともあります。

巫女の仕事内容

次は、巫女の主な仕事内容をご紹介します。巫女の主な仕事内容を、以下にまとめました。

・神主や宮司などの仕事の手伝い

・神様に願う儀式などで神楽を舞う

・お守りや破魔矢などの販売

・参拝に来た人の対応

・おみくじやお守りの在庫管理

・神社の清掃

神主や巫女が常に神社を綺麗にしてくれているため、気持ちよく参拝できるのですね。仕事内容の他に、神主や巫女には役割があるのです。次は、神主や巫女の役割について紹介します。

神主と巫女の役割について紹介

 

神主と巫女には、3つの大切な役割があります。なぜなら、神主や巫女が神様と人々を結ぶ架け橋となってくれているため、日本の古い文化が代々守り継がれているからです。では、神主や巫女の役割について紹介しましょう。

 

1.神様と人を結ぶ

歴史ある神社と人々を結ぶ架け橋となってくれるのが、神主と巫女です。人々に神社の歴史や意味を伝え、神様を身近に感じてもらうための役割をもっています。

 

神主と巫女が神様と人々を結んでくれているおかげで、人々は神様に感謝することを忘れないでいられるのです。

2.歴史ある神社を守り受け継ぐ

神社は、日本の古い文化の1つ。歴史ある神社を守り、代々受け継いでいく役割をもっています。

そのため、神様がいる神社をいつも掃除して大切にすることを欠かさないのです。神主と巫女のおかげで人々は気持ちよく参拝ができて、神社は守られ受け継がれていくのでしょう。

3.神様に感謝し祈りを捧げる

神様がいるといわれている神社に仕えている神主と巫女は、日々、神様にありがとうという気持ちをこめて、祈りを捧げる役割があります。

人々の感謝や願いを神主と巫女が変わって、神様に伝えるのです。神主や巫女が人々の代わりに神様に感謝し祈りを捧げることで、人々は安心して暮らしていくことができるのでしょう。

 

まとめ

神主と巫女には、資格が必要かどうかという違いがあります。仕事内容にも違いがありますが、神主と巫女が日々、神社を綺麗にしてくれているおかげで、人々は気持ちよく参拝できるのでしょう。

歴史ある神社と人々を結ぶ、架け橋の役割を持っている神主と巫女。神主と巫女が人々に代わって神様にありがとうと伝え、祈りを捧げてくれているおかげで、人々は安心して暮らしていけるのです。

今回も最後までよんでいただきありがとうございました。

それではまた!